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自分の話す力は自分で育てよう

 ビジネスの現場で、部下や若い人、また、年齢の異なる人と意思の疎通がうまくいかないことはないですか。これは、自分の話す力の問題です。話力講座はそれを解決する一つになります。

 大学での演習授業の中で、「誰でもよいから2人組になって」と言うと、2人になれない学生があちこちにに出てきます。また、あるコミュニケーションゲームをするとき、わざと資料を半分だけ渡し、持っていない人と2人組になるように言いいますと、ただぼうっと立っている人がいるのです。

 聞いてみると「相棒が見つからない」というのです。よく見ると、資料を持っている人と隣り合わせに立っていて自分から探さないのです。探してくれる人がいて、声をかけてくれるのを待っているようです。
 いずれにしても気になる現象です。2年生では、まだまだかもしれないと思っていますと、3年生にもこんな人がいます。コミュニケーション能力が未発達なのです。

 いまの若い人は自分から話しかけない。話しかけられるのを待っているようです。身体は大きいし大人の顔です。
 私たち大人からするととてもこんなことは考えられないことですので、はじめは怒っていました。この授業のしかたを説明したのに、なぜ選択したのかと。このごろは怒らなくなりました。

 自分の話のしかた、つまり指示のしかたを変えたのです。私の話し方が問題だと考えてのことです。「左の端から順に2人ずつ組む」など、いろいろな方法があります。
 「順に」というのだから、隣と組めばよいのです。2人組では誰とどうしようというのだ、という声が聞こえてきそうです。当然授業の盛り上がりが違ってきます。それについても別な工夫が必要です。

 ビジネスの現場はもちろん、教育の現場も、自分の話力が試される場であることをあらためて痛感しています。
(2006/09/28)

福島学院大学短期大学 情報ビジネス科教授
文部科学省認定秘書技能検定 中央試験委員
三村善美




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