話力は生きていくときの原点

教え子の一人が次のようなことを言ってきた。

「自分は人と接することが苦手な性格だから、仕事に経理を選んだ。帳面相手でよかった。だが10年会社にいたら古参になっていて、社長は言う、会社のことをよくわかっているのは君だ。だから新人を教育するのは君の仕事だ。」

 皆さんどうしますか。つまり生きていくことは、ただ年を重ねたということだけで若いときと異なることが求められる。若いときには必要でないことが、年数とともに求められるのである。

 人と人とが共栄共存する時代では、根本となる自分の話す力が不可欠となる。「助けてください。どうしたらよいでしょう。」と駆け込んできた彼女には、自分が変わらなければ対処できないと、勉強してもらうことにした。

 情報時代には、ビジネスを変化させ、人間関係を複雑多岐にし、何より今までのやり方だけでは対処できない、想像を超える事柄が出現する社会の変化に対応するには、何を強化するか、何を勉強しておくか、個人としてできることは何かを考えさせる。

 この意味で、「生きていくときの原点になるのが話力である」と言いたい。何かするなら、まず自分の話す力を強化することから始めてはどうだろうか。きっと人生を気楽に、変化に対応できる、内容を充実させる事柄に出会えるのではないだろうか。考えすぎずに、気楽にまず講座から始めてみてはどうだろうかとお勧めしたい。

(2006/08/21)

福島学院大学短期大学 情報ビジネス科教授
文部科学省認定秘書技能検定 中央試験委員
三村善美

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